xxx2116の日記

全てフィクションです

このまま天井が落ちて来れば良いと思った

昨日23時すぎ、スマホが鳴った。

地震だ。

わたしはいつも通りベッドに潜って眠剤をぼりぼり飲んで寝たり起きたりを繰り返していた。


緊急地震速報が鳴ってからすぐに部屋が揺れた。


何も思わなかった。


怖いとか、いつまで揺れるんだろうとか、そういう感想がなくて、本気でこのままものすごい揺れが来て、天井がわたしに落ちて死ねば良いと思った。


ほか、もし311以上の被害が出たら、わたしの借金はどうなるんだろうか、仕返済が滞って、でも携帯も何も使えなくてなんて状況が来るのかとか考えていた。


そんなことを考えているうちに揺れは収まった。


不謹慎だと言われるだろうけど、もう一度揺れて私を殺してほしいと思った。


でもそのあと大きく揺れが来ることはなかった。



311のとき、私はまだ学生で、東京駅の近くの高層ビルにいた。


死ぬと思った。


怖かったし、泣いたし、家族のことなどを思い出した。


でも今回は死を願った。



死ねなかった。




ニュースを少し見てまた眠った。



起きてもやっぱり死んでなかった。